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オフポンプバイパスとはなんですか?

オフポンプ冠動脈バイパス術は、冠動脈バイパス術の一種であり、心臓停止を行わずにバイパスを行う手術のことを指します。通常、冠動脈バイパス術では、心臓を一時的に止めて血液を人工的に循環させるための機械(人工心肺装置)を使用することが一般的でしたが、オフポンプ冠動脈バイパス術では、人工心肺装置を使用せずに手術を行います。

オフポンプ冠動脈バイパス術は、以下のような利点があります。
・ポンプ(人工心肺装置)を使用しないため、ポンプによる副作用を回避できます。
・心臓停止が必要ないため、心臓のダメージを最小限に抑えることができます。
・術後の合併症が少ない可能性があります。

オフポンプ冠動脈バイパス術は、開心術に比べると、術後の痛みが少なく、回復期間も短くなる場合が多いです。ただし、オフポンプ冠動脈バイパス術は、高度な手術技術が必要であり、熟練したチームによって行われることは言うまでもありません。また、心臓が動いている状態でバイパスを行うため、手術の精度がより重要となります。
いずれにしても、患者さんの症状や病状に合わせて、最適な手術方法を選択する必要があります。

狭心症や心筋梗塞は遺伝しますか?

狭心症や心筋梗塞は、一部の場合には遺伝する可能性がありますが、主に環境要因やライフスタイルによって引き起こされることが多い疾患です。遺伝要因によって発症する場合は、家族歴があることが多く、複数の家族で発症することがあります。また、遺伝子異常によって、コレステロール代謝が悪くなり、血管の壁に脂肪が蓄積されやすくなる場合があります。しかし、遺伝子異常による発症は、狭心症や心筋梗塞の大部分を占めるわけではありません。したがって、遺伝の影響を受ける可能性がある場合でも、ライフスタイルの改善や適切な治療によって、予防や治療が可能です。 

間欠性跛行(かんけつせいはこう)とは?

間欠性跛行は、足の筋肉が運動するために必要な酸素が不足するために生じる症状の一種です。主に脚の筋肉が強く収縮するときに、痛みやしびれを感じることがあります。通常は、歩行時や運動時に症状が現れ、休息をとると改善します。
間欠性跛行の最も一般的な原因は、動脈硬化症です。動脈硬化症は、血管の内側に脂質やコレステロールが蓄積し、血管壁が厚くなることで血流が妨げられる病気です。これにより、足に必要な血液が十分に供給されず、筋肉が酸素不足に陥ることで生じます。

間欠性跛行の治療には、まずは動脈硬化症の治療が重要です。喫煙や高血圧、高脂血症などの生活習慣の改善、運動療法、薬物療法、血管内治療などが行われます。重症の場合は、手術的治療も必要となる場合があります。手術は、血管の拡張やバイパス手術などがあります。

間欠性跛行は、治療が適切に行われると、症状が改善されます。しかし、放置すると、足の血流が悪化し、最悪の場合は壊死や切断などの深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、早期の治療が重要です。また、生活習慣の改善や定期的な検査など、予防にも取り組むことが大切です。

心不全と言われたのですが、どういうことでしょうか?

心不全とは、心臓が適切に機能しなくなり、十分な血液を体中に送り出せなくなる状態のことを指します。心臓が弱くなると、全身に酸素や栄養素を運ぶための血液量が減少し、息切れや疲れ、むくみなどの症状が現れます。心不全は、高齢者や心臓病を患っている人に多く見られます。 

心不全の主な原因としては、高血圧、冠動脈疾患、弁膜症、心筋症などが挙げられます。これらの疾患が進行すると、心臓の機能が低下し、心不全を引き起こすことがあります。 

心不全の症状は、息切れ、息苦しさ、疲れやだるさ、頻尿、夜間の頻尿、胸痛、むくみなどがあります。これらの症状が現れた場合は、専門医による診断を受けることが重要です。 

心不全の治療には、まず原因疾患の治療が重要です。また、利尿剤や血管拡張薬などの薬物療法が行われます。さらに、体重管理、塩分制限、適度な運動、禁煙などの生活改善が必要です。 

一部の患者には、心臓移植や人工心臓などの手術が必要な場合があります。これらの手術は高度な技術を要するため、専門医のチームによる治療が必要です。 

心不全は、早期に発見し、適切な治療を行うことが重要です。治療を受けることで、症状の改善や生活の質の向上が期待できます。また、定期的な検診や治療を続けることで、病状の進行を遅らせることができます。 

感染性心内膜炎について教えてください。

感染性心内膜炎(かんせんせいしんないまくえん、Infective endocarditis)は、心臓内感染症の一種で、心臓の弁膜や心内膜に細菌や真菌が感染して起こる病気です。感染性心内膜炎は重篤な疾患であり、早期発見と治療が必要です。 
感染性心内膜炎の原因菌は、通常、口腔内の細菌が原因となることが多いです。これは、歯磨き不足や歯肉炎が原因で口腔内の細菌が血液中に侵入し、心臓内膜に感染するためです。また、静脈内薬物乱用や心臓手術、皮膚感染症、尿路感染症などが原因となる場合もあります。 

感染性心内膜炎の症状には、発熱、倦怠感、関節痛、皮膚出血、心臓の雑音や不整脈などがあります。症状は病原菌の種類や感染範囲、個人差によって異なります。 

感染性心内膜炎の診断には、体内の炎症反応を調べる血液検査や、心臓の超音波検査が用いられます。CTやMRI検査も併用されることがあり、病原菌を確認するために、血液培養が行われます。 

感染性心内膜炎の治療には、抗生物質や抗真菌薬を使用することが一般的です。また弁に菌が付着している部位が異常な腫瘍状の塊を形成することを疣贅あるいはVegetation(ベジテーション)と呼んでいます。このベジテーションの形成は、心臓内膜炎の手術適応において重要な役割を果たします。弁の機能不全や全身への塞栓の発生を引き起こすことがあり、脳梗塞の原因にもなります。長期間の抗生物質療法が一般的に必要ですが、心臓弁膜の損傷が高度で心不全が進行する場合や感染制御がうまくいかない場合などでは早期に弁の修復や置換手術が必要になることもあります。

手術に使う人工弁について教えてください

心臓の弁は、心臓から送り出された血液を体内に流すために不可欠な役割を果たしています。しかし、病気や老化などの原因で心臓弁が損傷すると、弁が閉じなくなったり、開かなくなったりすることがあり、その場合は人工弁の置換手術が必要となります。人工弁には、機械弁と生体弁の2種類があります。 

機械弁

【機械弁】 

機械弁は、金属や合成材料でできており、弁の開閉を制御するためにヒンジというちょうつがいにような仕組みがあります。
利点としては、以下のような点が挙げられます。 
1. 長期間持続する:機械弁は、金属や合成材料で作られているため、摩耗や腐食がほとんどなく、長期間使用できます。 
2. 確実な弁閉鎖:機械弁は、精密な制御機構によって開閉が正確に制御されるため、確実な弁閉鎖が可能です。
欠点としては、以下のような点が挙げられます。 
1. 血栓症の発生リスクがある:機械弁は、人工的な素材でできているため、血液が接触する表面に血栓ができる可能性があります。そのため、血液をサラサラにする薬を服用する必要があります。 
2. 人工弁の開閉音が発生する:機械弁は、弁の開閉に伴い音が発生するため、気になる方がおられます。

生体弁

【生体弁】 

生体弁は、人工材料によってのみで作られたものではなく、豚や牛などの動物の弁を使用して作られています。
利点としては、以下のような点が挙げられます。 
1. 血栓症の発生リスクが低い:生体弁は、人体に近い素材でできているため、血栓が発生するリスクが低いとされています。
2. 一般的に音は発生しない:生体弁は、自然の弁と同様に開閉するため、耳障りな音は発生しません。 

生体弁の欠点としては、以下のような点が挙げられます。 
1. 寿命が短い:生体弁は、摘出された動物の弁を使用するため、使用期間が限定されています。多くの場合では、生体弁は約20年以内に交換が必要になります。
2. 検査が必要:生体弁は、劣化していく可能性があるため、定期的な検査が必要です。また、検査の結果、弁の損傷が見つかった場合は、早期に交換する必要があります 。
3. 抗凝固治療が必要なことがある:生体弁は、血栓症の発生リスクが低いとされていますが、機械弁と同様な血液サラサラ薬が必要になることがあります。抗凝固薬や抗血小板薬を服用することで、血栓症の発生リスクを減らすことができます。ただし、薬剤治療による出血リスクがあるため、定期的な血液検査の必要があります。 

手術に使用する人工血管とはどのようなものでしょうか?

人工血管は、人工的に作られた管状の医療機器で、通常、動脈や静脈などの血管を置き換えるために使用されます。人工血管には、多くの種類がありますが、一般的には合成ポリマー、コラーゲン、抗血栓性薬剤などの材料から作られています。 

人工血管は、血管狭窄症や動脈硬化症、血管炎など、血管が損傷したり、機能しなくなったりした場合に使用されます。また、心臓バイパス手術や人工透析など、身体内での血流を改善するためにも使用されます。 

人工血管を使用する手術は、一般的に患者さんにとって有用な治療法となります。ただし、人工血管にはいくつかのリスクが存在します。例えば、人工血管が詰まったり、感染症を引き起こしたり、血栓症を引き起こすことがあります。 

手術前には、患者さんと十分に相談し、手術のリスクやメリットを説明します。また、手術後の経過もしっかりと見守り、定期的な検査や治療が必要になることがあります。 

人工血管は、医療技術の進歩により、ますます高度になっています。患者さんにとって最適な治療法を選択し、手術を行う専門医によって、より安全な手術が可能になってきています。 

ステントグラフトとはなんですか?

ステントグラフトは、血管内に挿入される、柔軟で薄い金属製のチューブに人工繊維で被覆した人工血管の一種で、血管狭窄や動脈瘤などの血管の異常を治療するために使用されます。 

腹部や胸部へのステントグラフト挿入術は、通常、開胸・開腹手術が必要な従来の手術に比べて、非常に侵襲性が低く、手術時間が短く、入院期間が短いことが特徴です。また、手術後の痛みも少なく/、回復が早いことが期待されます。 

ステントグラフトは、手術室での手技的な操作によって、血管内に挿入されます。ステントグラフトは、バルーンカテーテルと呼ばれる器具を使用して、病変部位に到達し、そこで膨らませることで展開されます。ステントグラフトが正しく展開されたら、バルーンカテーテルを除去し、病変部位を覆うようにステントグラフトを固定します。 

ステントグラフトは、異常のある病変部位を正常な形状に戻し、血液の流れを再構築することができます。ステントグラフトは、主に動脈瘤や動脈狭窄の治療に使用されますが、他の種類の血管の異常や病気の治療にも使用されることがあります。 

ステントグラフトのリスクは、病変部位の位置や大きさ、患者さんの年齢や健康状態などによって異なります。一般的に、ステントグラフトは非常に安全な手術であるとされていますが、一部の患者さんでは、手術後に合併症が生じる可能性があります。 

ステントグラフトは、患者さんにとって適切な治療法であるかどうかを決定するために、専門医による評価が必要です。手術前には、患者さんと十分に相談し、手術のリスクやメリットを説明します。また、手術後の経過もしっかりと見守り、定期的な検査や治療が必要になることがあります。

カテーテルとガイドワイヤーについて教えて

カテーテル検査、カテーテル治療という言葉はみなさんが普通に使用するようになりました。カテーテルとは細いチューブ(管)であり、その中を造影剤を注入する、治療器具を出し入れする、あるいは採血などの検査を行うなどの役割があります。通常カテーテルというものは、生体の管腔臓器である血管やおしっこの管(尿道、尿管)に入れ込む器具を指していますが、血管の治療に関しては当然、血管の中に入れることになります。様々な血管の枝別れた血管に対して挿入するため、入りやすい形状をあらかじめ形成して、目的とする血管へ誘導することが容易になっています。

こういったカテーテル治療で重要な役割を果たすのが、ガイドワイヤーと呼ばれる細い針金のような器具です。ガイドワイヤーは、カテーテルを正確な位置に導くために使用され、また 詰まった血管の奥へと治療器具を誘導するために用いられます。
一般的に、ガイドワイヤーは非常に細く柔軟で、血管に容易に挿入できるように設計されています。ガイドワイヤーは、血管内を進んで目的の部位まで到達し、治療するためにカテーテルを正確に導きます。詰まった血管を目的の方向に進ませるために、ガイドワイヤーの先端の硬さが変わったものや、滑りが良くなるような特殊なコーティングが施されたもの、特殊な形状をもったものなどを使い分けて治療に当たります。

ステントとよく聞きますが、これは何でしょうか?

ステントとは血管などの内腔をもつ管腔臓器の形状を保持する梁(はり)のような役目をする器具のことです。血管に対して使用する血管内ステントは主に金属(コバルトやチタン、クロムなど)を用いて金網状な構造をしています。時に患者さんが「ステン」と略されていますが、決して単純なステンレスの「ステン」という意味ではありません。ステント(Stent)とはオーストリアの歯科医師Charles Stent(チャールズ・ステント)の人名からきているとされています。彼は入れ歯の製造に革新的な技術を導入したことで知られています。それまでゴム製の入れ歯の支えを用いていましたが、1930年代にプラスチックの裏打ち材料を使用して、より正確かつ効率的に入れ歯の型を製作する方法を開発しました。彼が考案したこの裏打ち材料は、入れ歯の型をより正確に保持することができ、歯科医師による精度の高い治療を可能にしました。彼の息子たちが、ステントという名前をそのまま商標登録したことから、現在では人工物を支える支持物に対して「ステント」という名前が残されています。その構造も、メッシュタイプやコイル状になっているものなど、材質も含めいろいろなものがあります。またその留置もバルーンで広げるものや、形状記憶で自然に開大するものなどさまざまです。現在も研究が進められており、再狭窄を防ぐ薬剤を塗布したものや編み込んで作ったもの、さらには体に吸収されるようなものなど進歩はまだまだ続いているのです。

タバコは辞めなくていいでしょうか?

タバコは、心臓血管系に悪影響を与える主要なリスクファクターの一つです。喫煙によって体内に入る有害物質は、血管を収縮させ、血栓を形成することで、心臓や脳の血管を狭くし、血流を阻害することがあります。 

タバコは、冠動脈疾患、心筋梗塞、脳卒中、動脈硬化、高血圧、不整脈などの疾患の発症や進行を引き起こす原因となります。また、タバコは心臓機能を低下させ、心不全を引き起こすリスクを高めることも知られています。 

喫煙によって発生するリスクは、喫煙量に比例して増加します。タバコはまた、副流煙の影響によって、非喫煙者にも悪影響を与えることがあります。 

したがって、タバコを吸うことは、心臓血管系に深刻な悪影響を与えるリスクがあることが分かります。タバコを吸っている人は、禁煙を検討することが重要です。禁煙には、禁煙治療やニコチンパッチなどの補助的な手段があります。また、禁煙をすることで、心臓血管系の健康を改善することが期待できます。 

塩分を控えてくださいと言われたのですが…

塩分は、体内の水分バランスを調整し、神経や筋肉の正常な機能に必要な栄養素です。しかし、摂取量が過剰になると、血圧上昇や心血管疾患のリスクを増加させることがあります。 

高塩分の食事を続けると、血液中のナトリウム濃度が上昇し、体内の水分が増加します。これによって、血液量が増加し、血管内の圧力が上昇します。高い血圧は、動脈硬化や心臓病などの心血管疾患のリスクを高めることが知られています。 

また、高塩分の食事を続けることは、心臓病や脳卒中のリスクを増加させる他のリスク要因とも相まって、疾患の進行を促進することがあります。 

塩分を適度に制限することは、心臓血管系の健康を維持するために非常に重要です。日本人の場合、1日の塩分摂取量は5~7グラム以下が推奨されています。塩分を制限するためには、加工食品や外食の摂取を減らし、自炊を心掛けることが重要です。また、塩分を抑えた調味料や食材を選択することも有効です。 

コレステロールってなに?

コレステロールは、細胞膜やホルモンの合成に必要な脂質の一種です。体内では肝臓で生成され、食事からも摂取されます。一方で、高いコレステロール値は、心臓病や脳卒中などのリスクを増加させることが知られています。 

コレステロールは、低密度リポタンパク質(LDL)と高密度リポタンパク質(HDL)に分類されます。LDLは「悪玉コレステロール」と呼ばれ、動脈内に蓄積されることで、動脈硬化の原因となります。一方、HDLは「善玉コレステロール」と呼ばれ、余分なコレステロールを回収して肝臓に運び、体外に排出する働きがあります。 

高いコレステロール値は、主に過剰な食事摂取や肥満などのライフスタイル要因によって引き起こされます。また、遺伝的な要因も一部関与している場合があります。 

高いコレステロール値は、動脈硬化を進行させ、血管内の血流が低下することで、心臓病や脳卒中などの疾患リスクを高めることがあります。コレステロール値を正常範囲に保つためには、健康的な食事と適度な運動が必要です。また、必要に応じて、薬物療法や栄養補助食品なども利用される場合があります。 

尿酸も悪いのですか?

高尿酸血症は、血液中の尿酸濃度が正常値を超える状態を指します。高尿酸血症は、痛風や尿酸腎症などの疾患を引き起こす原因となりますが、心臓血管系にも悪影響を及ぼす可能性があります。 

高尿酸血症は、動脈硬化や冠状動脈疾患などの心臓血管系疾患の発症リスクを増加させるとされています。尿酸が血管内に堆積し、炎症反応を引き起こすことが原因で、血管の内皮細胞に損傷を与え、血管壁の厚さを増やすことがあります。その結果、血管内膜が厚くなり、血管の柔軟性が低下し、血管内部の血液流れが滞り、心臓血管系疾患を引き起こすリスクが高まります。 

高尿酸血症を持つ人は、適切な治療を受けることで、心臓血管系疾患のリスクを低減できます。適切な食事や運動、薬物療法などが有効です。また、高尿酸血症と心臓血管系疾患の関連については、引き続き研究が進められています。 

健康になるための秘訣は?

健康的で長生きするためには、以下のような生活習慣を心がけることが重要です。 

1.バランスの良い食生活を心がける:野菜や果物、全粒穀物、健康的な脂肪などをバランス良く摂ることが重要です。また、塩分や飽和脂肪酸、糖分を過剰に摂取しないように注意しましょう。 

2.運動を継続する:適度な運動は心臓や血管の健康にとても良い影響を与えます。有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど)や筋力トレーニングなど、自分に合った運動を継続的に行うことが大切です。 

3.タバコを控えるまたは禁煙する:タバコには有害な成分が含まれており、心臓病やがん、呼吸器疾患などのリスクを高めます。禁煙をお勧めします。 

4.適度なアルコール摂取:アルコールの摂取量を控え、過剰な飲酒を避けるようにしましょう。 

5.ストレスを管理する:ストレスは健康に悪影響を与える要因の一つです。ストレスを減らすためには、適度な運動、深呼吸や瞑想、趣味やリラックスした時間を過ごすなど、自分に合った方法を見つけましょう。 

6.定期的な健康チェック:健康チェックを定期的に行うことで、早期発見や治療が可能になります。また、医師から健康に関するアドバイスを受けることも大切です。 

以上のような生活習慣を心がけることで、健康的な生活を送り、長寿につながることができます。ただし、病気や障害によってはこれらの生活習慣ができない場合もありますので、医師に相談することをお勧めします。 

動物性脂肪ってやっぱり悪いの?

動物性脂肪は、動物の脂肪から得られる脂質であり、肉、チーズ、バター、牛乳、卵などに含まれます。多量に摂取すると、心臓血管系に悪影響を及ぼす可能性があります。 

まず、動物性脂肪はコレステロールを多く含んでおり、その過剰摂取は動脈硬化を引き起こすことが知られています。動脈硬化は、血管内のコレステロールが酸化して血管壁に沈着し、血管が硬くなり狭くなって血流が悪くなる病気です。これによって、心筋梗塞や脳梗塞などの心臓血管疾患のリスクが高まる可能性があります。 

また、動物性脂肪は飽和脂肪酸を多く含んでいるため、その過剰摂取は高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めることが知られています。さらに、動物性脂肪を多く摂ることで、肥満や肥満関連疾患のリスクも高まることがあります。 

健康を維持するためには、飽和脂肪酸やコレステロールを多く含む食品の摂取を控え、代わりに、オメガ3脂肪酸を多く含む魚や植物性の油、ナッツ類、種実類、果物、野菜などをバランスよく摂ることが重要です。また、適度な運動やストレスの軽減、禁煙などの健康的な生活習慣も心臓血管疾患の予防に役立ちます。 

歩きなさいと言われるのですが、どうして?

歩くことは、心臓血管の健康にとって非常に重要です。運動不足は、肥満や高血圧、高コレステロール、糖尿病などの心臓血管疾患のリスクを高めることが知られています。一方、適度な運動は、心臓血管疾患の予防や改善に効果があります。 

歩くことは、運動不足の改善に最適な方法の1つです。歩くことにより、心拍数や呼吸数が上がり、身体の代謝が活性化されます。また、歩くことで筋肉量が増え、脂肪が減るため、肥満を改善することができます。さらに、歩くことにより血圧を下げ、コレステロール値を改善する効果もあります。 

歩くことの適切な時間や強度については、個人の体力や健康状態に応じて異なります。しかし、一般的には週に150分以上の軽い運動をすることが推奨されています。歩くことは、誰でも簡単に始められる運動ですので、日常生活に取り入れていくことが大切です。